──「合わない」「日本向きじゃない」と言われる理由を現場から考える
「モンテッソーリって、普通の保育と何が違うの?」
「一斉活動をしないって聞いたけど、それで大丈夫なの?」
保護者の方からも、保育現場の先生同士でも、
こんな疑問が出ることは少なくありません。
実は私自身、
一般的な保育を経験してからモンテッソーリに関わったので、
その“違い”に戸惑った一人です。
この記事では、
- 指示や一斉活動中心の関わりとの違い
- 日本の教育・保育と合わないと言われる理由
- 実際は「対立」ではなく「考え方の違い」
この3つを、現場で感じたことをもとに書いてみます。
指示や一斉活動中心の関わりとの違い
一般的な保育は「みんなで同じこと」を大切にする

日本の多くの園や学校では、
・朝の会で全員が同じ動きをする
・先生の指示を聞いて行動する
・活動の切り替えは一斉
こうした流れが自然に組み込まれています。
これは決して悪いことではなく、
集団生活を学ぶ上で、とても意味のある経験です。
モンテッソーリは「一人ひとりの今」を基準にする

一方で、モンテッソーリ教育では、
・活動は自分で選ぶ
・集中している子は、途中で止めない
・同じ空間でも、やっていることはバラバラ
最初は正直、
「これでクラスとして成り立つの?」
と不安になりました。
でも、見ていると、
それぞれが“自分の仕事”に向かっているんですよね。
ここでの大きな違いは、
「集団をどう整えるか」より
「個人の育ちをどう支えるか」に軸があることだと感じています。
日本の教育・保育と合わないと言われる理由
「待つ」「見守る」が誤解されやすい
日本の保育では、
・困る前に声をかける
・先に教えてあげる
・失敗させないようにする
こうした関わりが“丁寧さ”として大切にされてきました。
その中で、モンテッソーリの
「すぐに教えない」「あえて待つ」姿勢は、
・冷たい
・放任している
・効率が悪い
と受け取られやすいのも事実です。
成果が見えにくいことへの不安
モンテッソーリは、
テストや目に見える成果を急ぎません。
そのため、
「ちゃんと育っているの?」
「遅れていない?」
と、不安になる保護者や先生が出やすい。
特に日本は、
年齢ごとの“できて当たり前”が強い文化なので、
ここにズレが生まれやすいと感じます。
実際は「対立」ではなく「考え方の違い」
どちらが正しい、ではない
現場に立って思うのは、
モンテッソーリ vs 一般的な保育
という構図で語ること自体が、少し違うということです。
・集団を大切にする保育
・個を深く見るモンテッソーリ
育てたいものの順番や視点が違うだけなんですよね。
実際の現場では、混ざり合っている
実際、多くの園や家庭では、
・一斉活動もする
・個別の関わりも大切にする
・状況によって声をかける/待つを使い分ける
完全にどちらか、というより
いいところを取り入れているケースがほとんどです。
私自身も、
「これは一斉の方がいいな」
「ここは待った方がいいな」
と、日々迷いながらやっています。
違いを知ることは、選択肢が増えること

モンテッソーリ教育を知ることは、
今までの保育や子育てを否定することではありません。
「別の見方もある」
「こういう関わり方もある」
そう気づくだけで、
子どもを見る目が少し柔らかくなる気がしています。

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